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男性膣不感症の原因と治療
沢山の男性のカウンセリングをしていて、一番意外だったことは、膣で射精できないという相談がとても多かったことです。これは遅漏でもなく射精しないので無漏症といってもいいかもしれません。ただ自慰ではすぐに射精できるのが特徴です。性交時に膣で感じない男性の不感症のようなものなのですね。
私はそれに「男性膣不感症」という病名をつけました。いずれ一般的に認められる医学病名になるかもしれません。映像が過激に氾濫したバーチャルな時代背景がこの症状を生んだのです。
この男性膣不感症は早漏の悩みよりはるかに多く、これで悩んでいる男性は、潜在的にかなり多いのではないかと思います。時代はさらにハイテクでバーチャルな傾向があり、このままではさらに増加していくのは間違いありません。
そこで私なりに その原因と対策さらにその治療について考えてみました。
原因と背景
ほとんどの場合、原因は長いAVによるオナニー歴のため、女性の膣での性交が気持ちいいと感じないのが男性膣不感症の本態だと考えます。
つまりAV→手→射精という強固な性感回路が脳に作られて、悲しいかな本来の性交ではほとんど感じないのです。
私がなぜこのように考えたかというと、少なくとも15年前には男性膣不感症で悩む男性はほとんどいなかったと思うからです。この15年間にAVビデオ(DVD)が普及しオナニーはそれらを見ながらするのが当たり前になっています。それまではオナニーといえば、ビニ本(今は懐かしいビニールで中が見えないH写真集)とかアイドル写真集などが主流でした。
写真集もないもっと前には官能小説でオナニーという世界もあったのです。これは活字を読みながら頭の中に映像を作ってするわけですから、すごいことなのです。このように、頭の中でイメージを膨らませながらオナニーをすることは性的にはとても健全なことです。私はその方が感性を磨くのにもいいのではと思っています。外部からの映像が強くなるほど、脳内イメージが枯れていき感性は鈍るからです。
自分のペニスを膣に入れるという震えるような憧れに餓え続けた童貞の時期を長く過ごしていれば、脳内イメージは性的にあふれるばかりに豊かに育ち、初めての性交による至福の時が全ての男にあったことでしょう。また、その後の性交の快感も邪魔されることもなかったでしょう。もしかしたら早漏の人は逆にそのイメージが強すぎるのではないかと思います。 (早漏の人には感性の鋭い方が多いのかもしれませんね)
AVビデオはモザイクはあるものの映像的には強烈で(裏ビデオならさらに強い)、そのままバーチャルにセックスするのに近いものがあるでしょう。
今後はネットとデジタル映像の融合によって、さらにその効果が強まってオナニーライフに蔓延していくでしょう。ハイビジョンで観る本番ビデオは、この先ポルノの頂点を極めると思います。私も一度は楽しみたいものですね。 さらにバーチャル.リアリティでそれが体験できるかもしれません。
しかし、それらは所詮は架空の映像です。それで1万回オナニーをした所で、1回の性交の記憶には本来かなう筈はないのです...。好きな相手と交あう性の喜びなど決してありません。
でも性交に至るまでのAVオナニー状態が長すぎてしまうと、膣のイメージはほとんど脳内にできあがりません。これが問題なのです。 先に記した射精回路が眼と手と脳にできあがり、膣の快感が消失した状態が作られてしまうのです。
ここでさらに弊害なのがAVでは膣内射精の映像が希で膣外射精が氾濫していることです。AVは観る側を意識した作りになりますので、そういう現実とはかけ離れた演出が多くなるのは仕方ありません。その影響か実際にも顔に射精したがる人も増えているようですが、(ホントカヨーのアンビリーバブルです)顔にかける方もかけられる方も本来の快感とはほど遠いでしょう。顔射なんて女性は、みんな嫌だと思いますよ。でも人は幻想を発明する生き物なのです。
このようにして最終目的地の快楽の泉であるはずの膣という存在は性感イメージからすっかり欠け落ちてしまい、実際に性交したら、膣は気持ちのいいものでは無かったということが起きたのです。それが男性膣不感症です。
対策と治療
対策と治療を一言でいえば、自慰による射精を一切行わないことです。女性はこの男性膣不感症の本態がよくわからず、性交で射精しなかった相手に自分の手や 口での射精をさせてしまうこともあるようですが、これではさらに膣の性感イメージが無くまってしまうので、それは止めるべきでしょうね。
とにかく夢精の一歩手前くらいに性欲をためれば、男性膣不感症は克服できると思います。特に一度も膣でイったことがない人は、イメージトレーニングも欠かせません。自分の頭の中で膣にいれた自分のペニスの性感を強く意識して、いままで欠落していたイメージを新しく作らねばなりません。自分のペニスをあたたかく柔らかくつつんで くれる、愛しくいやらしい「膣」という脳内イメージです。
脳内イメージの強化
ひたすら禁欲するのも、いきなりではとても難しいかと思います。そこで脳内イメージの訓練のために、画像や映像や音などを一切無しでオナニーをすることもいいと思います。ただ、AVの映像を頭の中で再現するのではあまり意味がありません。まあ活字くらいはいいでしょう。 H小説でオナニーできるようになったらかなりの進歩ですね。
さらにただオンナというのではなく自分の好きな女性の膣の中で射精するというイメージで行うことが大切です。男だって、性交するにしても本当は誰の女性器でもいいはずはありません。風俗や売春で射精することなどよりできることなら好きな女性と性交する方が比べようもなく嬉しく幸せなものです。
おそらく、最初はAV無しでは射精できなかったり、途中でなえたりするかもしれません。それはあなたの脳内イメージが貧弱だということの証明のようなものです。脳内イメージを強化するように頑張ってみてください。 どうですか、あなたはできそうですか?
女性からみた男性膣不感症
彼やパートナーが長い間、男性膣不感症の場合、大抵は以上に述べた原因と対策でのぞむしかありません。中には自分の膣が気持ちよくないのかと落ち込む女性もいますが、原因はあなたには無いのですよ。
他に、時々、男性膣不感症になるという場合もあるでしょう。これは膣で射精しなかった焦りからくるプレッシャーでさらにそうなっていることもありますが、一時的になことが多いのであまり気にする必要はないと思います。
また普段の射精には、それほど執着がない男性もいます。その場合も性交は十分に楽しんでおり、彼はたまっていなければ射精しないくてもあなたと性交ができればいいのです。むしろ相手の女性が達することに執着する傾向があるかもしれません。これは決して男性膣不感症ではなく、たまっていればちゃんと射精するので問題ありません。性交による膣の快感をそれなりに余裕を持って楽しんでいるのです。 ですからこの場合は膣不感症ではありませんので射精しないことにまったく気をつかう必要もないでしょう。